【削除回答の再掲】2021/5/14の質問(q14243151849)より

 

【質問】

 

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14243151849


【削除回答の再掲】

 

緩めという感覚で順調と感じているなら何よりっすね。体重の変化は鈍化していく可能性が高いから、その時にとっておいたデータから微調整していけば良いと思いまっせ。

私は糖質制限自体はダイエット法として全然ありなんだけど、少なくても知恵袋で糖質制限ばかり推奨する回答者には問題がある回答が多いって実例を参考までに以下に示すね。回答としてはウエイトさんの回答がベストアンサーっすな。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10235966310
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11242690221

上の2つの質問で下でウエイトさんをスルーしろって批判している東方不敗さんの回答に対して科学的根拠に基づいて批判させて頂いたわけだけど、上で示した証拠だけでも少なくても太る痩せるに関しては血糖値よりカロリーの影響がでかいってことがわかると思うし、血糖値にこだわる人の理論には飛躍や根拠に乏しい面があるってことがわかると思う。

東方不敗さんは論文読まないだろうから自分が孫引きしている疑似理論のこと知らんでしょ。その理論は研究レベルではCarbohydrate Insulin Model(CIM)っていうのよ。

CIMといえばハーバード・T・H・チャン公衆衛生大学院のDr. David Ludwigなんだけど、彼の論文を引用する回答者なんてこのカテゴリじゃ0だし、ケトジェニックダイエットでDr. PhinneyやDr. Volekを引用する回答者も0。マウントとるつもりは全然ないけど、彼らの論文を読まずにCIMもどきやケトジェニックダイエット語る人って、どこで勉強したんだろって疑問に思うよ。

んでDr. LudwigのCIMを反証したのがアメリカ国立糖尿病・消化器・腎疾病研究所のDr. Kevin Hallね。ラスカルさんが下で引用しているCell Metabolism論文の著者であり、上の私の回答で提示しているメタ解析も彼の仕事ね。

んじゃCIMに拘泥する東方不敗さんにはScienceに寄稿されたSpeakman & HallのCIMに関する直近の論文を紹介しておくよ。これはCIMを主張するなら読むべきだよ。CIMを推したいならこの論文に対するLudwigの反論をチェックするのが理論武装する上では効率的だと思うよ。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33958466/

この論文を読めばわかるけどSpeakmanとHallは糖質制限食を否定していない。けどCIMが体重減少における主要なメカニズムである可能性は低いってことを、科学的根拠に基づいて論じているわけよ。

つまりCIMは現時点で科学的に十分サポートされた理論ではなく、科学的合意が得られていないってことね。HarvardやNIDDKといった知の最高峰でも合意が得られていないCIMを、知恵袋で堂々と言い切っちゃうのは誤った姿勢だってことだよ。東方不敗さんのプロフに基づけば、無知に無自覚な傲慢な回答ってことになるね。

Hallが有用性を認めているように、糖質制限自体は個体のニーズに合わせて柔軟に用いれば良いだけなんだけど、大抵の糖質制限の利点の説明には理論的欠陥があって、情報受信者に誤った認識を与える可能性があるってことで、その典型例が知恵袋ってことね。

ちなみに糖質制限を過度に否定する回答者の殆ども科学的根拠より個人の見解を先んじているよ。推奨派も否定派も彼らが示す証拠はチェリーピッキングの産物だし、彼ら自身が一次情報を精査なんてしていないからね。大抵の場合は科学的証拠といえない低質な事例集ばかりだしね。

あと東方さんはインスリンに一家言あるみたいだから内分泌系に詳しいって自負があるわけよね?なら2017年の内分泌学会のステイトメントも紹介しておくよ。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28898979/

内分泌学会の声明にどうあるかというと、肥満の病因は持続的な正のエネルギーバランスとセットポイント理論とあるね。んで肥満リスクにおける食事の影響はカロリー摂取量で主に説明されるってあるよ。
※ポイントを抜粋しただけだから詳細は全文で確認してね

なるほど、東方さんがお好きなインスリンを専門的に扱う学問分野でも、依然としてカロリーを採用しているようだね。

それに日米英の食事ガイドラインは科学的根拠に基づいて策定されているけど、いずれもエネルギー収支バランスを肥満の原因/主因と説明しているから、やはりここでもカロリーを採用している。

つまり政府、医療、学術機関でコンセンサス取れている理論がカロリーなんだけど、東方さんはどこでコンセンサスとれた情報としてCIMもどきを扱ってるのかね。

というわけで、ここ知恵袋にも善良な質問者を不安にさせるような誤情報を平然と並び立てる回答者が幾人かいらっしゃるので(もうめったに知恵袋みない私でもすぐ見つかるくらいこれらの回答者の回答頻度は高い)、気をつけましょうってお話を長々とさせていただきやした。

※誤字脱字を一部訂正。返信有無は不明

 

【再掲背景/雑感】

 

初回なので少し長めに書きます。

知恵袋では肥満を《血糖》と《インスリン》に集約して説明する回答者がいます。これは急進的な糖質制限食推奨者(医師/栄養士/トレーナーetc)による商業/収益モデルに起因していると思います。

彼らは持論が研究領域や学術文献でどう扱われているかは知りません。CIMにも変遷があることも知りません。彼らは《インスリンは肥満ホルモンである》《インスリン分泌を促すのは糖質(のみ)である》という主張に基づき糖質制限食の有効/有用性を説きますが、これがサイエンスライターのGray Taubesが自著(商業本)の中で説いた古典CIMの模倣であることも知りません。

一方、彼らは本屋に並ぶ非科学的な代替医療本のような低質な一般書を数冊読むだけで、何万編にも及ぶ専門書(学術文献/論文)を背景に持つ専門家の専門知を凌駕したと錯覚することがあります。

そして有識者然と振る舞う為に、一般書や一般サイトで《見た》専門用語を《理解せぬまま》知恵袋で用います。あるいは専門用語で他の回答者を嘲り悦に浸ります。ある者は非専門医師の《一般書/商業本》を執拗に紹介し、ある者は《生化学》という用語を書くだけで全ての持論が肯定されると錯覚しています。その実、彼らは査読学術誌をフォローすることも掲載論文を読むこともしません。

血糖とインスリンを基軸にしたダイエット論を《科学風味》に展開するのであれば、研究領域でどう扱われているかを知るべきだと思います。CIMは研究者間でも議論の段階で科学的合意が得られていない仮説であり、現時点で言及できる範囲がどこまでなのか知ることがとても大事だと思います。

Energy Blance Model:EBMの上流がCIMであるという《因果関係の逆転》は現時点で証明されていないという事実を知ることは、糖質制限食を推奨する上でもとても大事なので参考資料として専門用語や研究者名や論文を引用した回答をしたわけです。

この削除回答はCIMに関して自他共に何度か引用していることから再掲の必要性を感じました。

 

……という背景が中心ですが、モヤっとする気持ちも背景にあります。

常習的な誤情報発信者の一部には流用の癖があると思います。ある時点まで批判されていた内容や表現をその後に持論のように流用することがあります。それ自体は全然構いません。私が提供した情報がごく微量でも社会的損失を軽減する一助になったのであれば問題はありません。

ですが、私の批判に対して侮蔑/嘲笑/中傷で応えるような回答者が私を流用するのであれば『全然構いません』と受けれいることに僅かに抵抗があります。

恐らくその本人は無意識でしょうし認めることもないと思います。誤情報発信者は情報の根拠に頓着しないので、自身の思考や表現のトレーサビリティにも頓着がありません。

例えば以前の削除質問ではタンパク質の重要性を私は初期から主張していたにも関わらず、自身がタンパク質に着眼した途端に、私の過去の言及を無かったものとして扱い自身が先端であるかのように装われました。


例えば私はある無駄な応酬で『リソースの無駄』と連呼したことがあります。この表現自体は汎用的ですが、その回答者は私の回答を『面倒だから読んでいない』と言いながら、それまで回答では全く見なかった『リソースの無駄』という表現を他の回答者の批判の際に用いていました。


私の回答を読んでいないといったその回答者は、読んだがゆえに私が用いた表現をその後に(恐らく無意識で)用いてしまったようにみえます。

こういった傾向のある者は、それが自身への批判から得たものであっても、その批判に対して口汚く反論したとしても、自分の言葉に置き換えることに抵抗はありません。こういった関連性に無頓着な思考は、回答に根拠が伴わない根本的な理由の1つだと思います。

今回のCIMに関しても同様です。

ダイエットカテゴリでCarbohydrate-Insulin Model(CIM)という専門用語を用いている回答者は少数だと思いますし、私以前に急進的な糖質制限推奨者がこの専門用語を論文に基づいて用いた回答をしたことがあるかといえば、殆どないあるいは皆無かもしれません。
※ちなみに私の死蔵アカウントでは10年ほど前からCIM関連の論文及びインスリン理論について批判的回答をしています

今回の削除回答以降では研究領域の最新のCIMを知る為の最適な文献を、古典CIM(の劣化版)で情報更新が止まっている回答者らに提供したこともあります。

その後、この文献を飛躍/誤解釈しないように参考文献も併せて提供したにも関わらず、急進的な糖質制限食推奨者である東方不敗氏によって誤解釈され、CIMと並んで流用されました。恐らくご本人は自発的にたどり着いた情報だと信じて疑っていないと思いますし、実際に私の影響は殆どないかもしれません。ですが、確実にいえるのは私が紹介した時もその後に自身が引用した際も、当該論文は一切読んでいないということです。


ここでは東方不敗氏は論文形式、論文内容、機関、機関誌など基礎的な科学的知見が皆無なことを自ら完璧に証明していますが、私は氏の自分発信かのような専門用語の引用に憤りとは言えない程度のモヤっと感を覚えたので氏にお伝えしました。


引用しているURLが今回の削除回答です。上の流れ的にもクリックしたら私の回答が無いのは滑稽ということも再掲の理由に挙げられます。

しかし、読み返してみてもやはり削除された理由がよくわかりませんね。

 

【他回答のスクショ】

 

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